18 Jun アラジン Alddin 楽しめるエンタメ・ミュージカル
何故か、ハリウッドでは舞台のヒットミュージカルを映画化するとき、イギリスの監督を起用するんですね。「コーラスライン」は故サー・リチャード・アテンボロー。「レ・ミザラブル」は、「英国王のスピーチ」のトム・フーバー。この「アラジン」は、ガイ・リッチーです。昔マドンナの旦那だった人。ミュージカルといえばやはり本場はブロードウェイなので、イギリスカラーを入れることで、一味違ったものをという意向なんでしょうか。で、「コーラス」は大失敗。「レミ」はまあまあという結果でしたが。舞台「アラジン」は現在も、ブロードウエイやウエストエンドで、大ヒット、ロングラン中です。
リッチーは波長が合わない監督というか、デビュー作の「ロック、ストック///」以外は観てないんですね。よってヒットした「シャーロック・ホームズ」も観てません。
ただこの映画は意外というか、だれないエンタメ・ミュージカルにまとまっており、大いにエンジョイできました。
ストーリーは多分部分的には誰もが知っていると思います。アラビアン・ナイトの物語だよねとか、空飛ぶ絨毯が出てくるんだとか、魔法のランプをオープンすると巨人が現れるんだとか・・・。
要約すると、アラジンという貧しい青年がプリンセスに一目惚れ。身分違いの恋を成就させるためのアドベンチャー・ファンタジーです。アラジンが魔法の洞窟でみつけたものが、空飛ぶ絨毯と魔法のランプです。魔法のランプから出てくるのは、ウィル・スミス扮する魔人ジーニー。彼を出現させた者は、3つの願いを叶えてくれるんですね。
お子様用のファンタジーですが、カラフルな画面、耳触りのいいミュージック、キレのあるダンスなどで、楽しめます。ちょっぴりモラルもふりかけられています。
スミスはラップシンガー出身なので、歌もダンスもお手の物。アラジンは好青年。プリンセスはインド系の美女。そうそう、アラジンのベストフレンド、モンキーも熱演です(!)。
「シャーロック・ホームズ」以外は、これといったヒット作がなかったリッチー。この映画は世界中で大ヒットとなったので、胸をなでおろしているのではないでしょうか。
80点
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